音ごはんカバー「七つの海の音」haly feat. 初音ミク 完成しました。

最終更新日

ここ2ヶ月ほど取り組んでいました、音ごはん「七つの海の音」の初音ミクカバーが完成しました。

作り始めたきっかけ

そもそもはもともとこさんのこの問いかけをきっかけに制作を開始しました。

「この曲をとにかく広めたい」という旧友のストレートなメッセージ、また、
この曲は、私が音ごはんをお手伝いするきっかけになった曲ということもあり、
すぐにカバー制作に取り掛かりました。

ボーカルは初音ミク

音ごはんのプリプロで仮歌パート用途で使用していたMobile Vocaloid Editorの使い勝手がとても良く、
仮歌ではなくボカロ音楽として何か発表したいと思っていたので、ボーカルはボカロで行くことにしました。

キャラクターは定番ですが初音ミクにしました。

最初アップテンポだったがバラードで

初音ミクでバラードというのは非常に難しいのですが、アップテンポにすると軽くなり過ぎてしまい、詞の世界が伝わりにくいと感じたため、バラードを選択しました。
お蔵入りとなったアップテンポ版も機会があればアップしようかと思います。

道具はLogicで

今年の2月にMac+Logicの環境に移行したため、この曲のアレンジは全てLogicの内蔵音色を使って制作しました。「全部入り」で統合された制作環境は非常に使い勝手が良く、効率的な作業ができます。また、Appleの製品なのでiCloud、GarageBandとの連携もスムーズですね。これは大きな利点だと思います。反面、リージョンの分割が出来ない場合があるなど、すごく基本的なところでのバグが修正されていないのは気になります。以前使用していたCubaseなどではこういう事はなかったと思います。

iPhoneで心ゆくまでボーカルアレンジを

ボカロがボーカルアレンジにもたらした非常に大きなメリットは、ハモリの実験が思う存分できるところ。3度、5度でのハモリは定番ですが、7度や9度で不協和音になることでのみ生まれる美しさもまたボーカルアレンジの魅力だと思います。今回私はiOS版のボカロエディタを使用しているので、そのシミュレートをiPhoneのピアノロールエディタ上で、いつでもどこでもできるというのはボカロ以前では考えられないことであり、クオリティアップに大きく貢献してくれる利点といえます。

餅は餅屋

今回、アレンジのみならずミックス、マスタリングまで一人でやってみたが、これが非常に難しく、助けが必要と感じました。
具体的には、下記のような感じです。
・各パートの分離まで考えたイコライジングができない
・ボーカルエフェクトの良い塩梅がわからない(コンプ、ディレイなど)
・ディレイが残ってしまう場合の処理方法がわからない
・マスタリング時の音圧が稼げない(前半は足りないので上げると、盛り上がってくる後半に音割れしてしまう)
・後半のストリングスの音が耳に痛いのを直せない
ここは専門家に任せた方が結果が良いのは間違いないです。
餅は餅屋、ミックスはエンジニアに。
次回以降、予算が許せば、ぜひとも依頼をしてみたいと思います。

カバーする事で感じる、原曲に込められた思い

この曲は難病ミトコンドリア病の応援ソングで、当事者目線で等身大の切なる思いが、歌われています。
突然自由が奪われる病気の怖さ。
名前に込めた親御さんの思い。
子どもの笑顔が見たい。
ただ祈るしか出来ないもどかしさ。
普通に生活できる幸せを与えたい。
治療方法を見いだし施したい。
創薬開発に貢献できる募金もあるけど
まずは病気の事を知ってほしい。
同じ想いを共有するために。

メロディ、構成、アレンジ、どこをとっても、強い思いが宿っているのを感じました。

冒頭でのもとこさんのツイートの呼びかけのとおり、できる人は、できるところから、コピー・カバーをしてみる事をお勧めいたします。
何かイメージが湧いたなら、その部分のスケッチだけでも。
そしてできれば、アウトプットしてみてください。
バンドの皆さん、関係者の皆さん、そして、今この瞬間もミトコンドリア病と闘っているみおんちゃんにも。きっと届くと思います。


これは、完成したこのカバーを、(ミトコンドリア病と闘う)みおんちゃんに聴かせてみます、とお母さんのまきこさんが言ってくれた時に感じたことをツイートしたもの。
この時は、本当に作って良かったと、苦労が報われた瞬間でした。
それは音楽の持つ新たな力を発見した瞬間でもありました。

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※CDの収益の半分が7 Seas Project(ミトコンドリア病の創薬開発プロジェクト)に寄付されます。

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